年に一度
新潟の鋏職人さんの元へ、
すべての鋏を研ぎに送る。
故郷へ帰る鋏は、
傷ついたり、欠けたりしながら、
またリフレッシュして、研ぎ澄まされて戻ってくる。
道具もいきている。
職人さんは、
生徒さんの鋏と私の鋏はすぐ判別できると言う。
理由は
「ねじれ」があるか、ないか、だと言う。
鋏と素材に負担がかかると、歪みがでるのだそうだ。
その微妙な加減で、道具の使い方がわかるとのこと。
手づくりの鋏ならではの、ことと思う。
技術も道具も
すべては使い方次第でいかされる。
愛する心。
そんなふうに思いながら、
「わしの目の黒いうちは、鋏に不自由させん」
といつも言ってくれる、職人さんに、感謝した。

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