今日はNHK文化センターで、桃をみなさんといっしょにいけました。
可愛らしい大輪の桃は中国から来たんだなあ、と思いながら
愛でたり香りを嗅いだり触ったりしていました。
4月期からの募集は今日から始まりましたのでどうぞご覧くださいませ。
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_913621.html
20才の頃、京都の教授に作品をご指導をいただいた時、
私なりにこれがとても素敵と思ってその部分を軸にしていけた作品があり、
それは日頃の稽古の中で何度も破壊と創造を繰り返しながら、よし、と素材を持参していけたものでした。
ご高覧いただいた時「あなたの一番いいと思っているものを抜いてみましょう」と指摘され
その私の一番いいと思っている軸を察したかのようにすっぽりと先生は抜きました。
驚きであっけにとられながら、否定されたようにも感じながら、
抜かれた作品を見ると、それは産まれ変わったように、なんと素晴らしく見えたことか。
その光景を見ながら、20才のわたしは今までの美意識と既成概念のようなものが
ドーンと破壊され、産まれ変わった気がした記憶が今も鮮明にあります。
日常の稽古もそんな自分の破壊と創造だらけでした。
自分が一番いいと思っていることは、ある側面では一番よくないことと紙一重なのかもしれないと、作品でも日頃のことでも、
一番いいはず、でも一番よくないのかも・・と考えます。
昨日は岡崎の自然分娩の吉村医院へ伺い、吉村正先生とみなさんとほんとうに久しぶりに再会し、そして流れの中で、
4月4日(土)は名古屋で、友人のORIEさんの音楽といっしょに即興花パフォーマンスが決まりました!
お近くの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ書と音楽と花のインスタレーションの心地よさを味わいに来て下さいね。

以前「ザフナイ」2014年8月号の寄稿の際にごいっしょさせていただき、同じくそこでごいっしょ寄稿の長典男氏を村松祐羽さんにご紹介いただいた時の長さんの強い勧めがあり、また舩井勝仁先生にご紹介していただいたり、という、流れの中でご縁ができて
セミナーに足を運ばせていただいた、
栄養学及びバイオ電子工学博士の増川いづみ先生より、
写真集「KIRIBANA」をご覧下さって、ぜひ個人的に花をご教授いただきたい、とのお忙しい中での直筆のお手紙に魂が震え、
とても光栄な想いでお受けしました。
5月の北海道の原住民の聖地でもあり、毎年通って、去年「くらしの花レシピ」の書籍を撮影した私のテリトリーでもある平取町で3日間、大自然の中でさせていただくことになりました。
私にとっても「KIRIBANA」の中の世界観を個人へご教授するのは初めてのことで緊張しますが、
充実した時間をご提供したいと具体的な実践カリキュラムを考えました。
補佐と助手は流れの中で、自然なお産の岡野眞規代さんがしてくださることになり、
なんだか面白い5日間になりそうです。
いろいろな方を通じて通じてまた通じて、
なにもない感じの中で、花に運ばれて自然にジグソーパズルがはまっていくような
できることで生かされていくことが、とても自然で無理なく調和してありがたいです。
8月8日(土)午前には、名古屋のウインク愛知にて初の「花育セミナー」を開催いたします。
ご興味のある方がいらっしゃいましたら、HPよりおといあわせくださいませ。
エッセイも少しづつ書いています。
絵本は進んでいますか、と写真担当の横山明日香さんから問い合わせに、
ちょっと、言葉が詰まっていましたが、
お正月明けから毎年恒例になっている1,2か月間引きこもって自分の内面の奥を見つめ続ける冬眠のような時間が終了して、
春になって、でるときがきたら産まれるように思える今日この頃です。
切り花というひとつのことを長く続けてきて最近思うのは、
楽しい花が好き、は最初の数年で、途中からは
死んでも終わらない勉強量の果てしなさの絶望から本格的な勉強になり、
もう嫌だとか、もう逃げたいとか、なんでこんなことをしているんだろう、辞めたい、とか、
そんな忍耐のほうが日常は7、8割で
それは夢中なときは忘れていて、自分自身が成長できるという希望があって忍耐できたし、
華道は稽古は師匠が怒るから行かなきゃと思いながら続けていたかもしれませんし、
アレンジメントもいろんな国の文化があり、
生徒さんがいてくれたから、提供するために勉強し続けたように思います。
その時その時、大変な時に手伝ってくれたり助けてくれる人の優しさと強さに甘えてしまったり、いろんな時があってももうかれこれ10年以上助けてくれている人がいてくれたり、
間違いを許してくれた人、辛すぎて電話で泣いてしまってもあたたかく見守ってくれた友人、
もうだめだと思いながら仕事に夢中で寝食を忘れていた時、これおいしいよとパンをくれた知人、本をたくさん買ってくれた恩人、花の流通を紹介してくれた問屋さんの社長、
未だに私の未熟さを受け止めてくれる人々、励ましてくれる周囲の人、
陰で一生懸命わたしを営業してくれた人、などなど、きりがないほど、
他人なのにたくさんの人が支えてくれました。
そんないろんな方の陰のチカラのおかげさまで
わたしは花で仕事ができるまでに成長できたので、
いままで関わって下さった方々に感謝しかありません。
そんな情けない感じで、それでも自分なりには一途取り組んできましたが、
花が大好きでうれしい楽しい~♪と感じることはそんなにありませんでしたし、
でも、実質31年の中で2,3割の大きななんとも言えない達成感や充実感や
花と一体化したような、よろこびを実感して、
生きててよかったなあ、幸せだなあ、と思うと、そんなことも吹き飛んでしまう循環でした。
いまはよく耳にする使命とかミッションなどなんにも考えたこともなく、言われたことやあたわったことを疑いもせずに嫌でも夢中でしてきたように思います。
したかったことなのかと言えばそうで、させられたのかといえばそんな時もあり、
それはあなたの使命ではないですか、と言われればそうかもしれないしなんだか腑に落ちない感じもして、
いろんな時がありましたが、導かれるように今も続いているのが切り花の世界で、
深く自分を見つめる時、感性をつかって何かをしたい人なのかな、とも思います。
昔は花を生きものと思わずにモノのように感じながらブツブツちょきちょきと
わけもわからずたくさんの花を殺生してきたわたしは、
手の細胞を通じて感じていたなにかは命だったんだ、
切り花は生きている
と気づいた時から花に対してとても申し訳ない気持ちでいっぱいで
一時は花を切ることに怯えてしまったこともありましたが、
花を切ることに責任と覚悟を持った時から、
今はもう、長い年月をかけてそれを乗り越えることができて、
花との循環から、一体感を感じるようにもなり、
空気やそのほかいろんなものとの調和を感じるようにもなれて、
いままで過剰な殺生をしてきてしまった花たちに職人として
30年かかってやっといま、恩返しができはじめたような気がしています。
もちろん花はそんなことをしてほしいとも思っていないので、
それも勝手なわたしの自己満足です。
花新聞ほっかいどう連載中☆
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/hana_shinbun/
花は愛  森直子 HP http://harufds.com
新刊北海道くらしの花レシピ[本/雑誌] / 森直子/著

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